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07月06日(水) ハンコを削ると身を削る?

「象牙のハンコが欠けたので修理をしてくれませんか?」というお客様の依頼が来店されました。

欠けたハンコの欠けた部分の修復は不可能ですが、一旦平らに削ってそれから新たに彫ることは出来ます。いわゆる改刻と言うやつです。その場合前とは同じものは出来ません。

そのことをお客様に説明しますと、 「ハンコを削ると、身を削るということで良くないと聞きましたが」と言う返答が帰ってきました。

まったく持って根拠のないことです。
開運印鑑を売っているハンコ屋(印相屋)さんが流しているデマです。
印相屋さんは色々な難癖をつけ印相体以外は悪いハンコと言うレッテルを貼りたがっております。
今回の身を削るというのは、非常に優れた難癖ですね。座布団一枚です。(笑)

その他 印相屋さんが言うには、
枠の太い細字の印鑑は、社会の厚い壁に遮られて発展性に乏しく社会的地位の向上も得られません。八方塞がりの状態でチャンスも生かせず、無気力になりがちの印とされます。また社会でも家庭でも押さえつけられ孤立しやすくなります。

なんて好きなことを言っております。
印相屋さんがこのようなハンコを彫らないのは、彫る所が多いので手間がかかるのと、ハンコの文字を知り尽くした職人さんでしか表現できないデザイン、彫るためのには熟練した技術力が必要だからと思います。

一方、印相屋さんが良いハンコととしているのはその反対で、出来るだけ印面一杯に隙間を持たせないデザインだそうです。彫るところが少ないので、早く彫り上げられることが出来ます。それと技術が無くてもなんとなくハンコらしく見えるデザインです。(笑)
自分の所が彫りやすいハンコを良いハンコと言っているみたいですね。

ところで、ハンコ屋さんが彫っている吉相体というのは、印相体とはまったく別物です。
吉相体は占いの要素はまったくありません。篆書体を末広がりになるようにデザインされたものです。残念ながらこの書体は、ハンコ職人の競技会や展覧会では認められていない書体です。
個人的には、好きな書体なんですがネェ。

ハンコを削ると身を削る?

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関連項目

はんこ入門



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