
薩摩本柘の印材にオリジナル書体で彫られた本格的な蔵書印です。
はんこ職人の遊び心で作った蔵書印だが、はんこの文字を知り尽くした者だから出来る気品と落ち着きのあるデザインに仕上がっている。
てん書ベースのオリジナル書体とうたわれているが、手彫り職人の作品ならわざわざオリジナル書体と言わずとも作品すべてがオリジナル書体になってしまうのが普通だと職人からクレームがついた。
それもそうかもしれない、でもあえてオリジナル書体と言いたくなるほど、初めて見せてもらったときの衝撃は大きかったのだ。
そもそもこの蔵書印ができたのは、私の娘がきっかけでした。
最近、子供に買ってあげた文庫本が見当たらないことが多くなってきた。と言うか、段々数が少なくなってきている。
子供に原因を問いただしてみると、どうも文庫本の友達同士の貸し借りが学校で流行っているらしい、せっかく買った本が行方不明になるのは少し考えものなので、蔵書印を作ることにした。
さてさてどんな蔵書印を作ろうかと色々考えたのだが、公的な印ではないので少し遊び心のあるデザインで、なおかつ品のあるものをお願いしますと職人に伝えた。
色々考えた結果、「鉄線小篆」を使ったものはどうかと提案された。
子供の名前で作ろうかと思ったが、せっかくだから「山下蔵書」という内容のものにすれば、皆で使えると思ったのだが、「蔵書」の文字に比べて「山下」の文字の画数が極端に少ない、バランスが取りにくいのと家族で使うのだから「山下家蔵書」という内容にしても良いかと相談を受けたので、それも面白そうだと思い、それでお願いした。
![]() |
→ | → | → | ||
|
ラフスケッチ(印稿)
|
字入れ完成
|
荒彫り工程
|
|||
|
荒彫り完成
|
仕上げ工程
|
仕上げ完成
|
それぞれの工程を経て、「山下家蔵書」印が完成しました。
