05月30日(火) 印篆のバリエーション
京印章の篆書体は、篆書体の中でも印篆(いんてん)という文字が使われます。
同じ印篆でも文字とバランスや文字と枠の太さの違いで、印影のイメージが変わってきます。
細枠中字、枠いっぱい:
枠 いっぱいに文字を配置いたします。大きく見えるバランスです。
細枠中字、ややいっぱい:
現在主流となっている文字バランスです。
細枠中字、四方アキ:
個人的には、「細枠中字、四方アキ」のバランスが好きですね。品良くまとまってこれぞ京印章って言う感じがします。あくまでも個人的な意見です。(笑)
紙幣の表側の「総裁之印」がこの形ですね。
太枠細字、四方アキ:
お名前の画数の多い方は、このバランスがオススメです。製作に時間がかかるのと熟練を要します。機械彫りが主流になった今では、あまり見かけない形です。
篆書で実印をご注文される場合、ご希望のバランスを備考欄にお書きいただければ、そのように彫らせて頂きます。